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妊娠・出産に役立つコラム

07.03.01 更新

妊娠までの長い道のりって?受精のしくみを知ろう

赤ちゃんの誕生はただそれだけで神秘的なことですが、妊娠から出産までのきちんとしたメカニズムを知っておくことも大切です。まずは受精のメカニズムについて。赤ちゃんのためにもしっかり学びましょう。

精子の数、形、運動能力が不妊の原因になることも…

精子の形
■精子の形

精子は男性の精巣(睾丸)の中でつくられます。精子が発育するには、精巣の中が37度以下でなければなりません。精子は1日に約3千万個つくられ、射精時に精液とともに放出されます。1回の射精で放出する精液の量は2.5〜3.5ml、精子の数は1〜4億個です。精子は4〜5ミクロンの楕円形に約60ミクロンの長い尾がついた細胞で、尾の動きによって毎分1〜4mmの速度で遊泳します。
精子は体外に放出されると24〜48時間しか生きていられませんが、凍結すると何年も保存することができます。精子の数や形、運動能力に問題がある場合に男性不妊を引き起こす可能性がありますが、この保存特性を生かした不妊治療などもおこなわれています。

女性の一生を通じてつくられる卵子は、わずか400個

卵子の形
■卵子の形

一方、女性の体でつくられる卵子は、一生を通じて400個あまり。卵子をつくる卵巣は子宮の両側に1つずつあり、成熟した女性の卵巣では、月経の周期に合わせて毎月15〜20個の卵胞が育ちます。これらの発育した卵胞のうち1個だけが約14日間かけて成長を続け、卵細胞を排卵し、エストロゲンを分泌し始めます。その影響で残りの卵胞は退化し、子宮の粘膜が増殖して厚くなっていきます。排卵の直前まで成熟した卵胞は、直径2cmにも成長します。

着床してできる胎盤は、胎児を守りはぐくむ命のベッド

膣内に放出され卵管にたどり着いた精子のうち、たった1つが卵子の細胞膜を破って中に入り、その瞬間に受精が成立します。受精すると卵子には膜ができ、ほかの精子が入ることはできなくなります。受精した卵子(受精卵)は、分裂をくり返して卵管から子宮内に入って子宮の内膜にくっつきます。これを「着床」と呼び、着床によって妊娠が成立します。受精から着床までは約1週間かかり、着床すると受精卵と子宮内膜をつなぐ「胎盤」が形成されます。胎盤は胎児が成長するために必要な酸素や栄養素を送ったり、母体の異変から胎児を守るはたらきをする、いわば命綱になるもので、受精からほぼ13週目頃に完成します。

子宮内に着床する受精卵のようす
■子宮内に着床する受精卵のようす

◆監修◆パークサイド広尾レディスクリニック 宗田 聡(そうだ・さとし)先生

構成・文/宇山恵子

   
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