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妊娠・出産に役立つコラム

07.03.01 更新

妊娠初期(1〜4ヶ月) 〜胎児の成長と母体の変化

胎児は妊娠してから4ヵ月で、人間に必要な臓器、器官をほぼ完成させます。ここでは約280日(40週)の妊娠期間のうち妊娠初期(1〜4ヵ月)の母体の変化と胎児の成長について説明していきます。

4ヵ月頃から男女の区別ができあがります

妊娠1〜4ヵ月(0〜15週)の胎児は、妊娠4週目頃で脊髄、脳、視覚、聴覚、心臓、消化器官などが分化します。8週目頃から手足が発達しはじめて、人間らしい体になります。4ヵ月になると心臓をふくめ内蔵も完成し、男女の区別もできあがります。

3〜4週(受精15〜28日)

4週目頃の胎児イラスト
4週目頃

体長約0.2mmほどの胚子ができて、どんどん成長していく時期。4週目になると、舌、咽頭、中耳のもとになるエラができはじめ、同時に水晶体や耳の原型になるもの、咽頭、気管支なども形成されます。

5週(受精29〜35日)

5週目頃の胎児イラスト
5週目頃

神経管をつかさどる頭部が発達すると同時に、心臓や手、気管支などが急速に発達します。

6〜7週(受精36〜49日)

7週目頃の胎児イラスト
7週目頃

水晶体の形成が進み、眼の形もはっきりしてきます。7週目には手足の形成において足の指がはっきりし、また乳頭や唇ができ、腸管が外に突出したヘルニア状態が3ヵ月ぐらいまで続きます。

8週(受精50〜56日)

8週目頃の胎児イラスト
8週目頃

水かき状態だった指が分離して、肘や膝もあきらかになります。この週の後半になると、手足の動きが見られるようになり、それまであった尾が消失します。

10〜11週(妊娠3ヵ月後半)

11週目頃の胎児イラスト
11週目頃

およそ体重8〜16gで、体長が6〜9cm。頭が大きく、外に出ていた腸管が腹の中に納まりはじめます。同時に造血も肝臓から脾臓(ひぞう)へと移行し、しっかりとした骨ができはじめます。

12〜15週(妊娠4ヵ月)

身長約18cmに成長し、骨化が進むため、X線でも確認できるように。羊水を飲むような動きも見せます。

外見的に変化はないが2ヵ月ぐらいからつわりも

母体はおなか周りなど外見的には目立った変化はありませんが、ホルモンバランスが崩れて体温も高くなるので、体調が変化したり、早い人では2ヵ月ぐらいからつわりがはじまります。

妊娠1〜2ヵ月

まだ妊娠に気づくほどの変化はないですが、2ヵ月になると通常はタマゴ大の子宮が倍ぐらいになります。早いで人はつわりが始まる場合も。

妊娠4ヶ月頃の母体イラスト
妊娠4ヶ月頃

妊娠3ヵ月

子宮は徐々に大きくなり握りこぶし大に。周囲の泌尿器が圧迫されて便秘や頻尿になることもあります。腰痛や腹痛が起こる場合もあるので、体調不良を感じたら念のためかかりつけの産婦人科へ。

妊娠4ヵ月

おなかに手を当てると膨らみがわかるように。つわりは治まりはじめて、少しずつ乳房が大きくなります。

初回妊婦健診は通常8〜11週

これから出産を迎えるまでの定期健診は、まず初回健診として8〜11週のあいだに行い、妊娠6ヵ月(妊娠23週)までは4週間に1回、7〜9ヵ月(24〜35週)が2週間に1回、10ヵ月(36週以降)では週1回になります。母体と胎児の健康状態を知っておくためにも、定期健診には欠かさず行きましょう。

初回妊婦健診

初回妊婦健診は通常8〜11週に行います。医療機関によって多少異なりますが、おもな検査内容は体重、血圧、尿検査、超音波検査(胎児のようすをチェック)、血液検査、内診などです。血液検査は、母子の血液型適合、貧血の有無、ウイルス感染の有無(風疹、B型肝炎などの抗体検査)、梅毒血清反応、HIVなど、感染の有無や血液の病気がないかくわしく調べます。

通常行う定期健診のおもな内容は以下のとおり。また、必要に応じて行う検査や異常がみられる場合に行う検査もあります。

●通常の妊婦定期健診


内診
子宮の大きさや形の異常、変化の異常、婦人科系疾患の発見につながります。
尿検査 尿たんぱくや尿糖などの異常を調べ、妊娠高血圧症候群、糖尿病などないか確認します。
血圧測定・浮腫(むくみ)
の有無
尿検査とあわせて妊娠高血圧症候群の早期発見のために行います。
体重測定 肥満にならないように妊娠中の体重を測定します。妊娠中の体重増加は8kgが理想といわれています。妊娠中期以降は、1週間で500g以上増えないための体重コントロールをめざしましょう。
超音波検査 胎児心拍、胎児の異常など確認します。
腹囲・子宮底の高さ

子宮が妊娠週数に応じて正常に大きくなっているかどうかを見るため測定します。健診の際に母子健康手帳に記入されるので、子宮がどの位置にあるのかよく確認しましょう。

●必要に応じて行うおもな検査


貧血検査
貧血を予防するほか、血液の異常を発見します。
身長測定 妊婦が150cm以下の場合は、難産の注意が必要です。
乳房検査 乳房の異常を発見します。
骨盤外測定 難産のリスクの発見につながります。
B型肝炎ウイルス
抗原検査
HBs抗原体を検出し、B型肝炎ウイルスの有無をみます。
梅毒血清反応 梅毒の発見につながります。
血液型検査 母子血液型不適合の有無をみます。輸血にも必要です。
風疹抗体検査 胎児に奇形などのリスクをおこす風疹に感染する危険性はないか調べます。

●異常があった場合に行うおもな検査

・トキソプラズマ検査 ・トリコモナス検査 ・カンジタ検査

◆監修◆パークサイド広尾レディスクリニック 宗田 聡(そうだ・さとし)先生

構成・文/宇山恵子

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