妊娠の兆候・症状、妊娠初期から出産までに知っておきたいこと。
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妊娠・出産に役立つコラム

07.03.01 更新

生命にもかかわる妊娠高血圧症候群 いつでもだれにでも起こりうる

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)は、妊娠している体の状態に対し拒否反応を示し、悪化すると胎盤機能が低下、胎児に酸素や栄養が届かなくなります。この病気は、妊娠すべての期間中に起こりうるこわい病気なので注意しましょう。

頭痛から死産まで。症状は甘くみれない

妊娠高血圧症候群の症状

妊娠高血圧症候群は妊娠中毒症ともいい、母子ともに悪影響を与える危険な病気です。特に危険な症状は、子癇(しかん)と呼ばれるけいれん発作や昏睡を伴うもので、目のちらつきや吐き気、頭痛、めまいなどの後に、急に意識を失い、けいれんや体の硬直、呼吸困難を引き起こしたりもします。また重篤な症状になると、胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡、低出生体重児、死産、新生児死亡など非常に危険なものも多くあります。
発症時期は妊娠初期から分娩直前までにおよび、特に重症の妊婦には注意が必要です。

妊娠に耐えられない母体が悲鳴をあげる

妊娠高血圧症候群の原因

実は原因はまだはっきりとわかっていません。ただ妊娠高血圧症候群とは、母体が妊娠という状況に耐えきれない状態にあり、体の異常をきたすことだといわれています。つまり妊娠すること自体が原因の病気なので、出産さえ終わってしまえば症状は治まるというわけです。
具体例としては、妊娠前から高血圧、高脂血症、腎臓病、糖尿病などの既往症がある妊婦や、前回の妊娠で妊娠高血圧症候群を発症した妊婦、仕事がハードでストレスが多い、高齢出産、多胎妊娠、極端に太っている、または痩せすぎている、などが妊娠高血圧症候群にかかりやすいといわれています。

妊娠高血圧症候群の診断

妊娠高血圧症候群には自覚症状がほとんどなく、妊婦定期健診などで1週間に500g以上の体重の増加がみられたり、高血圧や尿たんぱくの検査を行うことで発見されます。また、妊娠高血圧症候群が疑われる場合は、腎機能検査や眼底検査などを行います。

妊娠中の高血圧の基準と尿たんぱく値

妊娠中の高血圧の基準目安は、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上です。また尿たんぱく値が、15mg/dl以下(−)および15〜30mg/dl(±)で陰性、30mg/dl以上(+)出ていると陽性となります。

妊娠高血圧症候群の治療法

十分な休養と安静、食事療法で症状を改善させます。塩分を摂取しすぎないようにして、植物性の脂肪やビタミン、ミネラルを豊富に摂取するようにします。入院を要する場合もあるので、早期発見、早期治療を心がけましょう。

◆監修◆パークサイド広尾レディスクリニック 宗田 聡(そうだ・さとし)先生

構成・文/宇山恵子

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