妊娠の兆候・症状、妊娠初期から出産までに知っておきたいこと。
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妊娠・出産に役立つコラム

08.11.27 更新

病気じゃないけど気になる妊娠線のメカニズム

妊娠線は、お腹のふくらみに皮膚がついていけずに、皮膚の内側に亀裂のような傷ができてしまうものです。一度できるとなかなか消えずに気になるので、なるべく妊娠線ができないようにケアすることが大切です。

皮膚の弾力、伸縮性、栄養状態も影響

妊娠線とは?

妊娠して、急激にに太ったり、お腹の赤ちゃんが大きくなると、それに合わせてお腹や太もも、乳房付近の皮膚も、急ピッチで伸びなければなりません。しかし皮膚が、お腹や胸の膨らみに追いつけないと、皮膚の下にある皮下組織に亀裂が入って、妊娠線、肉割れと呼ばれる線ができてしまいます。

妊娠線ができやすい時期

妊娠線が最もできやすいのは、お腹の赤ちゃんが急に大きくなり始める妊娠24週ぐらいから出産直前までです。妊婦さんによっては、赤ちゃんの成長とは関係なく、つわりが終わる妊娠15週前後から、食欲を抑えきれずに体重が増えすぎて妊娠線ができることもあります。

妊娠線ができやすい人

妊娠線ができやすいのは、急激に体重が増えて腹囲が大きくなった人、加齢や日焼けなどによって肌が老化している人、もともと皮下脂肪が多くて皮膚の弾力性が少ない人、小柄なのに妊娠中にお腹が比較的大きくなった人、2人目、3人目などの経産婦さん、双子など多胎児妊娠の場合、お腹の赤ちゃんが大きい人などです。

妊娠線ができるメカニズム

私たちの皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。表皮は伸縮性があるので、お腹や乳房が大きくなっても比較的スムーズに伸びますが、真皮と皮下組織は弾力性が少なく、急にのびたり広がったりできないので、表皮の下に亀裂、つまり妊娠線、肉割れができてしまいます。急激な体重増加や、腹囲の増加が最も大きな原因ですが、皮膚の乾燥、血行不良、ターンオーバー(新陳代謝)の遅れ、栄養不足や老化によってハリが失われることも、妊娠線ができる原因となります。

<皮膚の断層図> 皮膚の断層図 イメージ図 腹囲とともにのびる表皮の下で、弾力性のない真皮には亀裂が入ってしまう。

なかなか消えない妊娠線とその症状

妊娠線はその発症のメカニズムから考えても皮膚の内側に傷がついてしまった状態です。最初は、真皮や皮下組織にできた傷から皮下出血が起こり、幅2〜3mmで長さが5cmぐらいの、赤や茶褐色の線ができます。
出産後に、腹囲が少しずつ元に戻ると、ツルツルと光る白っぽい線に変化してくぼんでしまいます。これ以降、妊娠線はなかなか消えません。
人によってはこの線が気になって、ビキニが着られなくなったり、人前で着替えるのが恥ずかしいと思うようになり、出産後の女性にとっては、憂うつな悩みのひとつになることもあります。
また、妊娠線ができるときに痛みはありませんが、かゆみを伴うことがあり、これは「妊娠性掻痒(そうよう)」または「妊娠性掻疹(そうしん)」などと呼ばれ、妊娠中に起こる代表的な皮膚トラブルの一種です。かゆみを伴うので、必要以上に掻きくずしてしまい、炎症を起こすなど、皮膚トラブルを拡大してしまうこともあります。軽視せずに皮膚科や産婦人科の医師に相談しましょう。

【監修】
シロノクリニック恵比寿 副院長 森智恵子(もり・ちえこ)

構成・文/宇山恵子

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