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妊娠・出産に役立つコラム

07.03.01 更新

分娩までの流れをたどろう 陣痛の間隔で分娩期がわかる

痛い、つらいなどマイナスイメージも多い出産ですが、分娩にいたるまでのメカニズムをここでしっかり理解しておきましょう。正しい知識を身に付けておけば、不安になってもあせらない心の持ち方が生まれるでしょう。

子宮は胎児を押し出し、胎児は頭の形を変えて産道へ

ここでは陣痛から出産に至るまでの経過と、胎児が通る産道や羊水が流れ出る破水などについて説明します。特に初めての出産体験では、わからない不安や痛み、そしてなによりも変えがたい喜び、感動があります。あなたの今の状態から、母体と胎児に何が起きているのか理解するようにしましょう。

1. 前陣痛

分娩の3〜4週間前から始まる弱い不規則な子宮の収縮のことで、子宮頸管が柔らかくなって出産しやすくなります。

2. しるし

分娩の1〜2日前に見られる血液の混ざったおりもの。子宮頸管付近の卵膜がはがれて起きる出血のことで、子宮頸管が開き始めたという、まさに「しるし」です。

3. 陣痛

分娩が始まると、子宮は胎児を産道に押し出そうと収縮し始めます。このときの痛みが陣痛です。この収縮がしだいに激しくなって内圧が高まり、徐々に子宮口が広がっていきます。

4. 産道

分娩のときに胎児が通過する道のこと。子宮口、子宮頸管、膣、外陰部の筋肉や靭帯からなる軟産道と、そのまわりの骨盤部分からなる骨産道があります。分娩が近づくと、ホルモンのはたらきで産道全体が柔らかくなって、胎児が通りやすいように準備を整えます。

A:子宮上部 B:収縮輪 C:内子宮口 D:外子宮口

産道のでき方
■産道のでき方
1. 子宮の下Cの部分が伸びて軟産道(子宮頸部・膣・外陰)が柔らかくなる
2. 子宮下部がさらに開き、軟産道の下に続く骨産道の恥骨も緩み始める
3. さらに軟産道は広がって完全に子宮と同じくらいの大きさになり、これに合わせて頭も形を変化させながら胎児は進んでいく

5. 胎児

胎児も出産のときは、産道の大きさに合わせて頭の形を柔軟に変化させ、回転しながら下におりてきます。これは狭い産道を通り抜けるための自然な現象です。

1. 子宮の収縮で胎児は子宮の外へ押し出される
2. あごを引いて横向きに少し旋回しながら産道を通過
3. 骨盤に達したら、向きを変えながら最終的には90度程度回転する
4. 頭が出る時には最初に子宮にいたのと同じような状態になる

6. 開口期(分娩第1期)

子宮口が全開大(約10cm)になるまでをいいます。陣痛が約10分間隔で起こるようになったら開口期の始まりです。初産婦では10時間以上、経産婦では4〜7時間続きます。長くかかるものなので、リラックスして過ごすようにしましょう。

7. 破水

卵膜が破れて中の羊水が流れ出します。これが破水です。出産のときに胎児が通りやすいように産道を潤します。

8. 娩出期(分娩第2期)

開口期になってから、胎児が母体の外に出るまでのあいだのこと。1〜2分の間隔で陣痛が1〜2分間続き、痛みが強くなります。妊婦はいきみ(腹圧)をかけて、胎児を下に押し出すようにします。初産婦は2〜3時間、経産婦は1〜2時間かかります。

9. 後産期(分娩第3期)

胎児が母体から出た後、胎盤が排出されるまでを後産期といい、初産婦では15〜30分、経産婦では10〜20分で終了します。その後2時間ほどで、子宮が収縮して元の大きさに戻っていきます。大量の出血などなければ順調な経過をたどっているといえます。

◆監修◆パークサイド広尾レディスクリニック 宗田 聡(そうだ・さとし)先生

構成・文/宇山恵子

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