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妊娠・出産に役立つコラム

07.03.01 更新

出産時のトラブルって 気をつけたい母体と胎児の異常

「さかごで赤ちゃんが出てこない」「出血が止まらない」など、分娩時のトラブルは多くみられます。陣痛から分娩において、産道を通る胎児と母体にかかわるさまざまな危険の可能性をしっかりおさえておきましょう。

分娩後の胎盤異常や出血トラブルも多い

出産時のトラブルとして具体的には次のようなものがあります。もし何かあったときに落ち着いて対処できるよう、夫婦や家族で相談しておくとよいでしょう。

陣痛異常

陣痛が弱すぎる微弱陣痛と、強すぎる過強陣痛があります。

胎児の位置異常

さかごは、頭部が上に、お尻が子宮口を向いている状態のことです。さかごの位置として、両足を折りたたんだ単殿位、座った状態の複殿位、膝を折りたたんだ全膝位と不全膝位、立った状態の全足位と不全足位があります。胎児が子宮の中で正常な位置にないため、難産になる場合があります。

胎児の位置異常
■胎児の位置異常

産道の異常

産道に異常がある場合、出産が順調に進まず、帝王切開などの処置がとられることがあります。

前期破水

陣痛が始まる前に破水することで、細菌が羊水内に侵入し感染症を起こす場合があります。また子宮の収縮が起きずに難産になることもあります。

遅滞破水

子宮口が全開しても、破水が起こらない状態。人工的に破水を起こすことがあります。

分娩後の出血

分娩後出血が500mlを超えると異常とみなされます。出産後、胎盤がはがれたあとの出血が止まらない場合がほとんどです。

癒着胎盤

胎盤の一部が子宮壁に癒(ゆ)着して、分娩後にスムーズに排出しない状態のことです。

前置胎盤

胎盤が子宮の下部についている状態で子宮口が開くと子宮壁にずれが生じて出血することがあります。胎盤の位置によって症例名が異なります。

低置胎盤(胎盤の位置が子宮口から4cmぐらいのところにある場合)
辺縁前置胎盤(胎盤が子宮口の端にかかっている場合)
部分前置胎盤(胎盤が子宮口の一部を覆っている場合)
全前置胎盤(胎盤が子宮口をすべて覆ってしまっている場合)

分娩時の母体損傷

子宮破裂、頸管裂傷、膣・会陰裂傷、恥骨結合離開などがおもなものです。

産褥熱(さんじょくねつ)

分娩後の体力が落ちた母体に細菌が侵入して、出産後10日以内に38度以上の発熱が2日以上続く症状です。

産科ショック

妊娠、分娩、産褥にかかわることで起きる産科ショック。ほとんどが出産に伴う大量の出血による出血性ショックです。

子宮復古不全

出産後子宮は6〜8週間で元の大きさに戻りますが、これが遅れて長期間悪露(おろ:傷ついた子宮や膣から流れ出る血液)が続く状態をいいます。

◆監修◆パークサイド広尾レディスクリニック 宗田 聡(そうだ・さとし)先生

構成・文/宇山恵子

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